更新日:1998年6月1日

'98 春の3大 Double Acting対決


'98年春は、「Double Acting映画」が3作も登場するという面白いシーズンでした。 「Double Acting映画」というのは、いわゆるそのまんまですが、「一人二役」の映画です。 一人の俳優さんが、双子もしくはうりふたつの二人を一人で演じる映画です。 そうそう、お決まりの鏡のように向かい合ってパントマイムするような。 「2役」の映画ってそう珍しくない手法だと思いますが、インド映画ではひとつの分野と認識できるほど好んで作られています。別にその年だけでなくずっと前から作られています。 なぜなのか未だ不明です。

インドの春は Vacationにあたるそうで、たくさんの映画が春にあわせて公開されるそうです。 予期した訳でもなく偶然、次々と公開されていたので勝手に春の3大 Double Acting 映画と名付けてました。

まずは第一弾「JEANS」。この映画は公開まで Double Acting の映画とは分かっていませんでした。 新聞、雑誌等チェックしていれば、分かったかもしれませんが、少なくとも、流れている予告やチラシでは判断つきませんでした。 この映画の前評判は、Miss World 出身の女優、アイシュワラ ライがタミル映画に出ている、 世界各国へのロケで制作費もどえらい、といった感じです。 箱を開けると、Double Actingのオンパレード! 詳しい内容はネタバレなのでヒミツです。 アイシュワラ ライさえも一つの駒として、うまい構成だったかと思います。 一方で近日公開の Dupulicate(こちらは、予告やチラシからそして題名から十二分に判断きる)が、こりゃきっついなあという印象でした。

現在の大スター、シャールク カーンがどのように魅せるか?

と、期待を寄せて第二弾「Dupulicate」!。。シャルクカーン初のDobuleAct! いやぁ、JEANSの勝ちでしょう(笑)時期が悪かった。。。第1弾であったらと悔やまれます。 シャールク カーンの久々の悪役が見れたのは面白かったです。 一方で、願わくば彼にはもっとアクの強い役を演じてもらいたいと常々思っているのですが、大スターの地位を確立した今となっては難しいのでしょうか。。。 彼にはそれだけの技量があると思っているのですが。 シャールクカーンと、ジュヒチャウラーのアドリブの入った演技合戦(戦いにも見える)にはすごいですね。 こういう演技をできるのは、彼しかいないでしょう。大スターたる所以でしょうか。

で、ちょっと間をおいて最後にカジョールがどう演じるか?

そしてきました第三弾「DUSHMAN」。公開前の見所はカジョール初のDoubleAct!プージャバットプロデュースッ。。。。 で、見せてくれました!でも単純に「二役」映画と言ってみて良いものか。。。 いや、こういう「DobuleAct」の方法もあるのでしょう。 故に分野であるのだと妙な納得をしました。面白ければヨシっ!

とまあ、このように'98年春の3大対決は終わったのです。まてよ、本当に終わったのだろうか? カンナダ ムービー辺りでやってたりするのでは。。。 そもそもインドの春っていつからいつまでなのでしょう?

つづく。




[メインの頁]へ

ご意見、ご感想は こちらまでよろしくお願いします。
[ インド映画を ]
見に行こう!