更新日:1999年4月23日

SUPER STAR



SUPER STARラジニの久しぶりの新作にタミルの人々の期待は高まらずにはいられません。
期待の新作「PADAYAPPA」。

今回の作品では早くからの情報公開はなされず、音楽カセットもわずか公開20日程前のリリース。
物語のベールも一切明かされないまま公開に至った戦略でした。短期集中型!
これもSUPER STARラジニならではといえましょう。

映画館の飾りにも力が入っており,明らかに通常の映画と違う所を思わせます。
そうでなくとも公開時期はタミルの正月。
人々の血は騒ぐのでしょうか??

公開日にはラジニの写真を貼った星型のノボリをかかげて、映画館へのパレードもあったそうです。
さらに聞くとそういう連中は「First Day First Show」のチケットをFreeでもらえるそうです。

それは映画公開というよりもお祭り。
SUPER STARを味わうというお祭りなのです。
連日HOUSE FULL(満席)の続く映画館のチケットをやっと手に入れ体験!

SUPER STARと共に過ごすひとときを味わうのでした。
ノリノリの歓声!口笛!拍手喝采!笑につつまれる館内!

ラジニの作品を過去にリアルタイムで見たことのない自分にはそれが傑作であるのかどうか分かりません。
んが、はっきり「面白い!」かったです。
サービス精神にあふれ,満足一杯になれます。
豪華メンバーによる出演はなかなか贅沢です。

なによりもSUPER STARのお祭りです。
その瞬間の出来事は「映画を見に行った」というよりも「参加した」という印象です。
これほどライブ性を感じる映画は思い出せません。


ラジニの看板も通常と比べ格段上手い。気合いの入れ方が違います。

SUPER STARを支えるのは本当に多くの人達と感じました。
制作スタッフ,関連業者の方々そして熱狂的に盛り上げる大勢の観客達。
SUPER STARというのはラジニ一人だけで成るものではなく、もはや彼らが産み出すお祭りの集大成だと思いました。
そして、SUPER STARというものをスゴク大事にしてると感じました。
ただの流行に終わらせてしまう事もありません。
SUPER STARラジニを活かし,周到しながらもきちんと練られた面白い映画を作ったスタッフは見事!
トラック数台を並べるだけでも鮮やかなる絵にしてしまう演出。
これらがラジニをバリバリの現役に押し上げます。
過去のSTARを楽しんでいるのではありません。
この辺にBIG.Bとの違いを感じました。

実際のラジニは新聞の写真で見ると映画ほど若くなく、髪や髭も白混じりです。
それが渋く格好良く、本当はアダルトな役柄も良いのではと考えるのですが, ラジニは若いヒーローであり続けるのかもしれません。
若い頃と比べるとやはり年をとったいや、おとりになった感がありますが、逆にだからこそのスゴみもあります。

現役のSUPER STARの次回作と今後どうなるのかが楽しみです。
一方でこれは1、2年に一度の「お祭り」。
ゆっくり首を長くして次を待つのでした。


つづく。


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