いざ館内へ

上映開始２０分前。

前の上映客との入れ替えの為、前の上映の客がすべて出てしまうまで館内へ入る事ができません。
逆に観客が少なければ、映画館のご都合でちょっと早くから始まってしまうからご注意です。
お、扉が開いて前の回の客達が出てきました。

まもなく入り口の扉が開きます。人混みが動き出すのでその流れにのっていけば大丈夫です。
入り口の所に映画館のお兄ちゃんかアンクル(おじさん)が立っています。切符をきってもらいましょう。
もしお兄ちゃんかアンクルがいなければ、おそらくロビーから館内への入り口に立っています。

さてさてアナタのチケットの種類は何ですか？
バルコニーですか？セカンドクラス(レギュラー)クラスですか？それともファーストクラス？
バルコニーだったら大抵２階(First Floor)以上なので階段を昇っていきましょう。
そうでなければ一階(Ground Floor)から入っていきます。
分からなかったら，その辺の人に聞きましょう。

ロビーから館内へ。
え、トイレですか？早めに行っておいて下さい。キレイな所はあまりないので期待しないで下さい。
前もってきちんと行っておきましょう。
え、お菓子？大丈夫。後で食べられます。それにまだ売っていないかもしれません。(詳しくは次の頁で)

さあ、館内です。チケットのアルファベットと数字のシート番号を見てその席につきましょう。
シート番号が大変まぎらわしい場合もあるので、その辺にいる映画館のおじさんに聞くのが早いかもしれません。
席ががらがらの場合だったら，好きな場所に座る場合もあります。フリー。
でもそのシートの正統購入者がいたら、潔くゆずりましょう。

上映開始前だとすでに館内が暗くなっているかもしれません。
そういう場合でも懐中電灯をもった映画館のおじさんが誘導してくれます。
たまあに現地語しか通用しない場合もありますが、その時は他の観客に聞くなどして自力でいきましょう。
明かりの為にライターとか持っていたら便利かも。懐中電灯持参の強者家族もたまに見かけます。

評判の映画であればピィーピィーッ！と上映前から観客が口笛ならしたりして(練習だったりして)、盛り上がっていきます。

幕があがってスクリーンに映し出され始めます。
幕があがらずそのまま上映中止になった(笑)苦い経験などありますが、それはマレでしょう。
多くは広告宣伝が始まります。手作り風のスライドがばっ，ばばっと変えられていきます。
その後，タバコや宝石店などの動画広告へと続いたりします。結構お国柄が出ていて楽しめます。
広告が全く無い場合もあります。

そしていよいよお待ちかねの上映スタート！
ババーンとタイトルが映し出されます。
割れんばかりの拍手。

その段階でまだ館内の副灯がついていたりもします。
物語のスタートと同時に副灯も消えます。
きっとその辺で映画館のおっちゃんがパチパチとスイッチをOFFにしています。

物語ははじまっていますが、まだわらわらと自分の席につけていない観客とそれを誘導するおじさんの懐中電灯がピカピカしています。

そこのおばちゃーん！見えないってばー。


つづく。