更新日: 1998年8月18日

インターミッションッ


突然の兄の死に涙にぬれるヒロイン。
彼女をひしっと抱きしめ慰めるヒーロー。
ふと彼女の兄の遺詠に目を向けるヒーロー。
そこには衝撃的事実が!目をむくヒーロー。
ぶわばばばーん。PAN,引き、2カメ、3カメ、拡大、縮小、回転ー!!
じゃ、じゃ、じゃ、じゃーん!

一文字ずつ画面に表示される文字!

I、N、T、E、R、M、I、S、S、I、O、N !!

インターミッション!!ジャジャーン。(映画「GHULAM」より)

映像がストップし、館内が明るくなります。
観客達は一斉に立ち上がり、わらわらわらとロビーへ出て行きます。

そう。インターミッション。もしくはインターバル。途中休憩です。
インド映画には、途中休憩があります。
いや、インドで見る映画にはと修正した方が良いでしょう。
例えそれがハリウッド映画としても、ぷつっと途中で切られ、休憩時間があるのです。
これがインドではフツーのようです。

インド映画は大抵2時間半程度が通常の上映時間です。
面白い映画であれば、実際にはそんなに長く感じませんが、気づけば2時間半というカンジです。
逆に面白くない映画であれば、ふひーっ、やっと折り返し地点かいっというカンジです。
半分寝ていた人は眠気ざましになります。ふわぁい、アクビ。
インターミッションは良い息抜きの時間になります。

休憩時間は、ロビーは煙草を吸う兄ちゃんや、ペプシ(コーラ)や菓子を買う人々でごったがえしています。
ペプシを買うのも楽ではありません。「兄ちゃんー、ペプシー」と、10Rs.(ルピー)を数枚かざします。

ペプシやティーでも飲みながら後半に備えます。
知人と、あれはどういう事だと内容を確認したりするのにも良い時間でしょう。

休憩時間もつかの間。あまりぐずぐずしていられません。
観客のご都合に関係なく、時間ががきたらいつの間にかいきなり再開してしまいます。
インターミッションで席が分からなくなって、懐中電灯のおじさんは助けてもらってる人は見た事はありません。
一息ついたらさっさと館内へ戻りましょう。


つづく。


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