更新日:1998年10月1日

お客さーん、まだ終わってないのですが;;



とあるインドの映画館での映画のエンディング。
映画が終わり観客達は、見終わった映画の余韻を味わいながらひしひしとスタッフロールを見続ける。。
。。という事はありません。

はっと気づくと周りの観客はいません。
これは前の方の席に座った人の状態。
結末となり良い時にワラワラと観客達が立ちあがり、スクリーンが見えなくなります。
これは後ろの方の席の人の状態。
こういう場合、自分も立ち上がればスクリーンは見えますよ(笑)

エンディングの曲がまるで退場曲のようにわらわらと出入り口は人でいっぱいです。
そうこうしているうちに、「ぷつっ」と配給会社のクレジットも出ないうちに映画も切られてしまいます。
余韻を味わっている人には信じられない展開です。あ、消えた。
おじちゃーん、まだ終わってないんだけど。

このようにインドの観客達は、映画が完全に終わる前に館内から出て行こうとします。
これはインド映画に限らず、ハリウッド映画であっても、香港映画であってもそうです。

この見切りのタイミングが実にするどいのです。
む、終わった。と自分が思ったらすくっと立ち上がります。

「ビジェイ!」
「ラクシュミー!!」

最後の最後でのヒローとヒロインの再会。互いに走り始めるまさにその瞬間、
もう誰か出口に向かっているに違いありません。

一方、どんでん返しの映画などでタイミングを誤る観客もいます。
この夏に公開された「GODZILLA」では親の逆襲の前に館内を出ていった人々がいます。

あっと驚く「どんでん返し」を出口付近で皆立ったままポカーンと見ている事もあります。
面白いのは、ジャッキーチェンの映画。
定番のNG集はわらわらと動く観客達を再びスクリーンに釘付けにします。
ぴたっと立ったまま見つめる観客達(笑)
彼の映画に対しては、最後のクレジットまできちんと上映されます。

さすが、ジャッキー!

しかし、なぜか? なぜインドの方々はこうなのでしょう?


表題を代えてつづく


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